巻き爪で炎症・膿・化膿になったら?
状況ごとの対処法
こんにちは。巻き爪のご相談を承っている巻き爪研究所です。
皆さんは巻き爪になったことはありますか?
巻き爪になった方はよくわかると思うのですが、爪が皮膚に食い込むと歩くだけでも痛みを感じることがあります。
また、爪が皮膚に食い込むことによって炎症を起こすこともあり、そうなるとさらに痛みは増すばかりです。
今回は巻き爪とその炎症を示す陥入爪(かんにゅうそう)に焦点を当て、対処法をお伝えいたします。
この記事を最後までご覧になれば、ご自身で適切な応急処置などもできるようになるはずです。巻き爪及びその炎症や化膿でお困りの方、必見です。
1 巻き爪の炎症には早めの対処が大事
今回は「炎症」がテーマですが、ここで言う「炎症」というのは、皮膚に食い込んだ爪が皮膚の中で擦れたり、皮膚に刺さったりすることで起こるものです。
皮膚に傷がつき、そこから細菌が侵入します。この炎症を「陥入爪(かんにゅうそう)」と言います。放置しておくと、指が腫れ上がり、結果的に寝る事さえ困難になる場合もある怖い症状です。
巻き爪と陥入爪(かんにゅうそう)に共通する対処法は、とにかく早期に治療を行うことです。症状を放置していても、改善するどころか悪化する可能性の方が高くなります。
2 陥入爪/炎症が起こった時の3つのセルフケア
痛みを感じている部分の状態はいかがでしょうか?
炎症が起きている、陥入爪(かんにゅうそう)になっているという方は、今のご自身の状態と照らし合わせながら下記の処置方法を試してみてください。
2−1 消毒(セルフケア1)
患部が赤く腫れ上がってきているのであれば、消毒をしましょう。血液や膿で傷口が化膿するのを防ぐために行います。もし多めに出血している場合でも、それ以上悪化しないように消毒をしておくのが大切です。
消毒は1日に3回行います。タイミングは、朝・昼・晩で1回ずつです。
2−2 ブラッシング(セルフケア1)
傷口に膿や出血はありますか?
今以上に細菌が繁殖して悪化しないよう、新品のやわらかめの歯ブラシをご用意ください。その歯ブラシで、炎症を起こしている付近優しくブラッシングを行いましょう。汚れを掻き出すようなイメージです。
ただし、ブラッシングをすると痛みが出ることがあります。そんな時は、痛みを感じない箇所を掃除するだけで大丈夫ですよ。1日1回程度行いましょう。
2−3 テーピング(セルフケア1)
固くて鋭利な爪が、修復途中の皮膚に刺さると炎症が起こってしまいます。
皆さんは膝をすりむくなど、かさぶたを作るような怪我をされたことはありますか?かさぶたを作るような怪我ということは、出血を伴う怪我ということですよね。こういった場合、傷口が出血してかさぶたになり、かさぶたが自然と剥がれて完治するという治り方をします。
巻き爪や陥入爪も同じようなものだと考えてみてください。爪が皮膚に食い込み、その傷口がかさぶたになる前に鋭利な爪が刺されば、出血が増え、痛みも増しますよね。また、かさぶたになった箇所に鋭利な爪が刺されば、かさぶたは壊れ、再び傷が出来てしまいます。
つまり、皮膚に爪が刺さらないようにしてあげることが最重要ということになります。
皮膚が爪に刺さらないようにするために、テーピングという方法があります。この方法では、誰でも簡単に効果的な処置を施すことができます。こちらの画像をご覧ください。
のようにテープを巻き付けて爪と皮膚の隙間を作れば、組織の回復を促すことができます。
ただし、一度巻いたテープを長期間つけていると衛生上良くありません。テープは毎日交換するようにしましょう。
ここで、テーピングにお勧めのテープをご紹介します。それは、「キネシオロジーテープ」という製品です。まだ試したことがない方は、ぜひご検討ください。
3 炎症が治った後のアフターケア
炎症が治ったとしても油断は禁物です。爪が皮膚に接触している限りは、また再発する可能性があるからです。
再発リスクを下げる為には、2つの留意点があります。
<留意点①>
爪ヤスリで整える
皆さんは爪ヤスリを使ったことはありますか?
もし使っていなかったという方がいましたら、今後は爪切りのサポートアイテムとしてご使用になることをお勧めいたします。爪切りの後、爪ヤスリを使って爪の側縁先端を整えると、巻き爪防止予防に繋がります。
スクエアオフの形を意識しながら、爪の両端を磨いてみてください。ただし、削りすぎてはいけません。削りすぎてしまうと、巻き爪の悪化に繋がります。
爪の形はバイアスカットやスクエアカットにし、少しだけ角に丸みを作るというイメージを持ちましょう。
<留意点②>
適切に靴を履く
靴のデザインや機能性にこだわっていたとしても、適切に着用できていなければ、靴の中で足が動いて指と爪がぶつかってしまい、巻き爪や陥入爪(かんにゅうそう)の悪化や炎症の再発を引き起こすことがあります。
靴の履き方はとても大切な観点ですので、具体的にどのように靴を履いたらよいのかをご説明いたします。
<正しい靴の履き方>
毎回は面倒だと感じる方は沢山いると思いますが、このステップが本当に大切です。ここを怠ってしまうと、他の巻き爪対策が全て無駄になってしまうと言っても過言ではありません。
靴を履く時ではなく、脱ぐ時にあらかじめ緩めておくと煩わしさは減ります。3週間くらい続けると習慣化して煩わしさを感じなくなってきますので、ぜひ続けてみてください。
① 履く前に、靴紐やマジックテープを全て緩める
② 踵に合わせて靴を履く
靴を履いたら、まず、踵を床にトントンと打ち付けるようにして、踵を合わせてください。
最もやってはいけないのは、爪先を床にトントンと打ち付けることです。
この行為によって、炎症を振り返す可能性が高まります。癖でやってしまっている方は、気をつけてくださいね。
③ 爪先の方から紐やマジックテープを留め、足の甲と密着させる
炎症が再発する最大の原因は「爪と皮膚の接触」です。靴の中でつま先がぶつからないよう、しっかり足を固定しましょう。
4 炎症がよくならない時は?
ここまでご紹介した処置方法を試してみても、炎症が良くならない場合は、お近くの皮膚科へご相談ください。
皮膚科の先生に正しい処置を教わった上で、自分でできるセルフケア(消毒・ブラッシング・テーピング・正しい爪の切り方・適切な靴の履き方)を試してみてください。
5 炎症が治ったら次にすることは?
炎症は治ったとしても、応急処置だけではどうにもならない様な状態かも知れません。その場合は、巻き爪矯正をお勧めします。
巻き爪矯正は炎症が生じている間は出来ませんので、炎症がある方の巻き爪矯正は「①皮膚科で炎症を治す⇒②巻き爪矯正をする」という手順になります。
「巻き爪矯正は痛そう」と感じる方、「過去に矯正を試してみたけど効果なかった」という方もいらっしゃると思います。
そんな方にこそ、ぜひ試してもらいたい矯正方法があります。それが「B/Sスパンゲ矯正法(ビーエススパンゲ矯正法)」です。
なかなか聞きなれない方もいるかと思いますが、ドイツ式の新しい矯正方法で、爪の表面にプレートを貼るだけのシンプルな治療です。プレートを貼るだけなので、矯正中も矯正後も痛みを感じません。
6 まとめ
常に足の指先には体重圧による負荷がかかっているため、足指の炎症は、治りづらく、再発を繰り返しやすい傾向にあります。
特に巻き爪と併発している陥入爪などの炎症は、放っておいても時間が解決してくれることはありませんので、本日お伝えした3つのセルフケア(消毒/ブラッシング/テーピング)を実践してみてください。
巻き爪研究所では、今回ご紹介したセルフケアのみならず、巻き爪矯正や爪のトラブルに関するご相談も承っております。
ご自身でのケアのみでは不安が残るという方、痛みや違和感が続いていて困っている方、矯正治療に関心のある方などがいましたら、お気軽に当院へお問い合わせください。
このレポートを書いた人
巻き爪研究所 代表 落合
年間1500件の巻き爪の矯正実績を持つ巻き爪矯正のスペシャリスト。趣味は自宅で豆を挽いて珈琲を淹れること。休日はコーヒー片手に読書をしていることが多いです。
【資格】
・B/S SPANGE技術者
・柔道整復師
・はり師 , きゅう師
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